ワイン好きなら飲んでおきたい厳選スペインワイン①
皆様こんにちは!
今回はイタリア、フランスと並ぶワイン大国「スペイン」のワインをご紹介していきます。
スペインは17の州から構成され、その全ての州でワインが生産されています。
主な生産地はスペイン中央部のカスティーリャ・ラ・マンチャ州でスペインワインの約49%が生産されており、他の州でも、カヴァやシェリーなどの生産も行われている魅力いっぱいのワイン生産地が詰まったスペインです。
厳選おすすめスペインワインは17州のうち代表15州について『北部地方・大西洋地方・地中海地方』を第1部、『内陸部地方・南部地方・諸島』を第2部の2部構成でご紹介していきたいと思います。
目次
北部地方
ラ・リオハ州
ラ・リオハ州は、スペインの北北東の内陸に位置しており、エブロ川流域沿岸のスペインを代表する赤ワインの産地です。
北部地方のD.O.の中で栽培面積が最大の生産地で、赤ワインが全体の90%弱を占めています。
特に、リオハ・アルタの地区では、長期熟成向きの赤ワインが生産されるスペインの高級ワイン産地として有名です。
ラ・リオハ州のおすすめの一本はこちらです!
【赤】マルケス・デ・リスカル ティント・レゼルバ
マルケス・デ・リスカル社は、リオハ地方で最古のワイナリーで、1858年に設立しました。
歴代のスペイン国王や画家のサルバドール・ダリが嗜んでいたと言われるほど歴史のあるワイナリーです。
テンプラニーリョというスペインを代表するぶどう品種をメインで使ったフルボディの赤ワインで、熟した果実味とオークやバニラ香、スパイスなどの香りが感じられます。
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ナバーラ州
ナバーラ州は、スペイン北北東に位置し、北東をフランスの国境に接している地区です。
北部は海洋性、中部は地中海性、南部は大陸性とさまざまな風土に富んでおり、ミニチュア大陸と表現されております。
過去にロゼワインの輸出で有名になった背景から、ロゼワインの生産の比率が30%ほどあり、赤ワインが60%、白ワインが10%です。
当時のロゼワインの生産にもガルナッチャが使用されていたこともあり、現在でもナバーラ州の赤ワインではガルナッチャの使用が根付いています。近年では、ナバーラ州の土壌がガルナッチャの他にテンプラニーリョの栽培にも適しているとのことから、テンプラニーリョの使用も増えています。
ナバーラ州のおすすめの一本はこちらです!
【赤】ペドロ・デ・イヴァル レゼルヴァ ボデガス・エスクデロ
ボデガス・エスクデロ社は、ナバーラ州の隣リオハで150年以上の歴史を持つ醸造所です。
化学肥料を使用しないなど、徹底して自然栽培を実践しています。
樹齢80年ほどの古樹のテンプラニーリョが使用され、レーズンやチェリー系の味わいに胡椒などのスパイス、ドライフラワーの香りが漂うフルボディの赤ワインです。
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アラゴン州
アラゴン州は、スペインの北東部に位置し、北をフランスと国境を接している州です。
ぶどうの品種に特徴があり、スペインの他の地域でも使用される「ガルナッチャ」はアラゴン州が原産とされています。また、産地名と品種名が同一の「カリニェナ」が生産されることから、アラゴン州は赤ワインの生産が得意な地域ともいえます。
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【赤】エヴォディア ボデガス・サン・アレハンドロ
南フランスを代表する生産者ジャン・マルク・ラファージュ氏がスペイン・アラゴン州の高地カタラユドで手掛けるワインです。
アラゴン州を原産とするガルナッチャ100%を使用したワインで、その使用するガルナッチャの樹齢は100年の超古樹です。
ワインアドヴォケート誌では多くのヴィンテージで高得点を獲得し、神の雫でも登場するなど話題のワインです。
ガルナッチャらしいカシスやチェリー系の果実味にブラックペッパーのスパイシーさに深みのある味わいがあるフルボディの赤ワインです。
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バスク州
バスク州は、スペインの北部、ピレネー山脈の西側に位置し、北側は大西洋に面しています。
スペインの州のうち、バスク州は憲法で自治権を与えられ、経済的にも他州と比べて特に発展しており、1人あたりの所得はスペインの州で1番と言われています。
バスク州では、チャコリに代表するように白ワインの生産が有名です。
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【白】アレチャガ ボデガス・ビルヘン・デ・ロレア
ボデガス・ビルヘン・デ・ロレア社は、17世紀からの歴史を持つワイナリーで、バスク地方で最大規模のチャコ利用の単一ぶどう畑を所有し、伝統的な方法でぶどう栽培を行っています。
アレチャガは、デ・ロレア社が生産するチャコリで、バスク州の土着品種のオンダラビ・スリを80%とフランスでピクプールと呼ばれるフォル・ブランシュを20%使用した辛口の非発泡性の白ワインです。
レモンやライムなどのキリッとしたシャープな酸味に、ほのかな苦味と塩味が特徴で、シーフードとの相性が非常に良く、バスクの三つ星レストランでも提供されています。
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大西洋地方
ガリシア州
ガリシア州は、スペインの北西に位置し、南にポルトガル、北と西に大西洋が位置しています。
入江の多い複雑な海岸線が有名で、入江を意味するスペイン語のリアスで、リアス式海岸の語源になった地域です。
ガリシア州では特に白ワインが有名で、アルバリーニョやゴデーリョが栽培されています。
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【白】トルケス・デ・ヴェント アルバリーニョ ボデガス・マルティン・コダックス
ボデガス・マルティン・コダックス社は、地元の人々の「自分たちの街で飲むワインを、自分たち自身が造る」ことをコンセプトに270人の運営メンバーにより1986年に設立されたワイナリーです。その後、品質向上と文化を伝えるために発展していき、世界40カ国へ輸出され、ガリシアワインのシンボルと言われるまでに成長したワイナリーです。
トルケス・デ・ヴェントはリアス・バイシャスで生産されたアルバリーニョ100%の辛口の白ワインで、白桃やメロンやエキゾチック・フルーツなどのフルーティな果実味に、ミネラル感も十分にある切れ味の良い味わいです。
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地中海地方
カタルーニャ州
カタルーニャ州は、スペインの北東部、ピレネー山脈の南に位置し、北をフランス、西を地中海に面しています。
州都はバルセロナで、世界遺産のサグラダ・ファミリアがあります。
スペインのスパークリングワインで有名なカヴァの生産地で、スペイン国内の約95%の生産量を占めています。
カタルーニャ州のおすすめの一本はこちらです!
【泡】マルケス・デ・ジェリーダ 4エレタット ブリュット・ナチュール ヴィン・セル・セップ
ヴィン・セル・セップ社は、「カレーラス」「エスティーヴ」「マサナ」「ペレラ」の4つの家族が、近所や友人の垣根を超えて、お互いの力と土地、ワイン作りのノウハウを合わせて1980年代に設立したワイナリーです。
有機農法やビオディナミ農法を採用し、ぶどう本来の自然体をワインに表現しています。
4箇所のぶどう農園から4種類のぶどう(チャレッロ35%、マカベオ25%、パレリャーダ20%、シャルドネ20%)を使用し、レモンやライムなどの柑橘系の香りに、ほのかなハーブの香りが漂う、上品で繊細な味わいの辛口白のスパークリングです。
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バレンシア州
バレンシア州は、スペイン東部に位置し、州の東側は地中海に面しています。
柑橘類と野菜の生産が有名で、特にバレンシア州のオレンジは特産です。
内陸部のイベリコ山系の山岳地から沿岸の平野部までそれぞれに畑が存在し、赤ワインから白ワインまで生産されています。
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【白】カサ・ベナサル パゴ・カサ・グラン
パゴ・カサ・グランは、2004年にカルロス・ラソ・ガルビが設立した新しいワイナリーではあるものの、ぶどう畑は祖父の代から、ワイン造りは母親から受け継がれています。
カルロス氏は、品質志向のクオリティワイン作りに情熱を注ぎ、100%の有機栽培を実施しています。
カサ・ベナサルは、モスカテルを75%、ゲヴェルツトラミネールを25%使用したオーガニックの辛口白ワインです。
フランスのロワール地方で良く用いられる、澱を取り除かないシュール・リー製法を採用し、複雑味と旨みを引き出しています。
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ムルシア州
ムルシア州は、スペイン南東部に位置し、州の南東側は地中海に面しています。
沿岸の平野部からベティコ山系の山岳部までぶどう畑が存在し、地中海性気候に属し、夏に乾燥する傾向がある地域です。
フミーリャ、イエクラ、ブーリャスの3つの産地がD.O.に認定され、モナストレルを主体とした赤ワインが生産量の大半を占めています。
ムルシア州のおすすめの一本はこちらです!
【赤】オノロ・ベラ フミーリャ ヒル・ファミリー・エステーツ
ヒル・ファミリー・エステーツ社は、1916年にフアン・ヒル・ヒメンス氏がフミーリャにワイナリーを設立したところから歴史が始まりました。
ヒル・ファミリーは、スペイン各地の9つの生産地域とワイナリーのプロジェクトを統合した名称で、100年以上に渡り、現在で4代目となる歴史をもちます。
オノロ・ベラは、ヒル・ファミリー・エステーツを代表するシリーズで、このオノロ・ベラは、フミーリャの代表品種モナストレルを100%使用したフルボディの赤ワインです。
ブルーベリーやラズベリーなどのベリー系の果実味に、ペッパーなどのスパイシー感のバランスの取れた味わいが特徴です。
▼▼フミーリャの代表品種モナストレル100%のフルボディ赤ワインはコチラ▼▼
スペイン北部地方・大西洋地方・地中海地方のまとめ
スペインワインは、フルボディの赤ワインから白やスパークリングまで生産され、価格もリーズナブルでありながらしっかりとした作りが特徴です。
日常で気兼ねなく楽しむことができるのでお財布的にも嬉しいですね!
次回は「スペイン内陸部地方・南部地方・諸島」をご紹介していきます!