【チーズの種類】ウォッシュ系のチーズ

2021年11月12日コラム, チーズ

ウォッシュタイプのチーズってご存知ですか?

初めて「ウォッシュ」と聞いたとき、「チーズを洗うの?」と頭の上にはてなが浮かびましたが、実際に、ウォッシュ系のチーズは、塩水や地酒でチーズの表皮を洗って熟成させているので、あながち間違いではありませんでした。

お酒でチーズを洗うってなかなか面白い製法だと思いませんか?

目次

代表的な製法

  1. 原材料を温める
  2. 凝固させる
  3. カットする
  4. 型詰めをする
  5. 脱水、反転をする
  6. 加塩する
  7. 表皮を洗いながら熟成をさせる

上記の工程7.の洗う作業では、塩水やそのチーズが作られている地域のビールやワイン、ブランデーなどで行われるため、その土地の味わいのチーズが生産されます。

その土地の地酒と一緒に食べるとベストマッチですね!

ウォッシュ系チーズの特徴

ウォッシュ系チーズの特徴は、オレンジ色の表皮にトロッとした中身、クリーミーな味わいに「独特な」香りです。

暖色系の見た目なので、とても美味しそうで食欲を掻き立てます。

匂いはとても独特で、かつ、強めのものが多いため、チーズ初心者の方はこの匂いに圧倒されてしまうかもしれません。

この独特な匂いは、リネンス菌という納豆菌の一種から生まれるもので、ウォッシュ系のチーズには欠かせない菌です。

匂いが苦手な方は、オレンジ色の表皮を除くと、それほど気にならなくなります。トロッとした中身を一口食べるととてもクリーミーで強い味わいが口の中に広がります。

塩味が強いので、バゲットやクラッカーと一緒に食べるとちょうどいいです。

ウォッシュ系チーズの一覧

マンステール

ウォッシュ系の王道といえば、マンステールではないでしょうか。

しっとりとした表皮に粘性のある中身、やはり独特の香りはありますが、クセが少なく食べやすいチーズです。ウォッシュ系初心者の方にもオススメのチーズです。

マンステールは、塩水で何度も洗いながら熟成されます。

アルザス地方のチーズなので、アルザスの白ワインと合わせると美味しさアップでしょう。


モンドール

チーズの真珠と言われるほど、華やかで上品な味わいのモンドールは季節限定のチーズです。

円形の木箱に入ったモンドールは、そのまま温めて上の表皮をくり抜いて中身を食べます。

中はトロトロで濃厚なミルクの感じとエピセアの香りが口の中に広がります。ウォッシュ系のチーズの中でも、特有の匂いは少なく、こちらもウォッシュ系初心者の方にもオススメの一品です。

モンドール は塩水で洗い熟成されます。

スイス国境近くのフランシュ・コンテ圏で生産され、その土地にはヴァン・ジョーヌという黄色いワインがあるので、こちらと合わせると更に味わいアップです!

こちらは、以前に『【季節限定】モンドールを堪能❗️』にて、レポートしております。


エポワス

チーズの王様と言われるこのエポワスは、とても臭いです!笑

神のおみあしとも例えられる強烈な匂いは、エポワスが生産されている地域の地酒マール・ド・ブルゴーニュで洗われて熟成されます。

匂いは強烈ですが、味わいはミルクを凝縮させたような旨味が詰まっており、一度食べるとハマってしまう人も続出。。

マールと合わせても、ブルゴーニュの赤ワインと合わせても合うチーズです。

こちらは、以前に『【チーズの王様】エポワス』にて、紹介しています。


リヴァロ

ウォッシュ系が大好きというあなたには、リヴァロがオススメです。

レーシュという葦の一種の紐が5本巻かれているため、リヴァロは他のウォッシュ系のチーズにはない苦味が生まれます。

もちろんウォッシュ系チーズの特有の匂いがありますが、表皮を外すととても食べやすくなります。

中身はもっちりとした食感にクリーミーな味わいです。他のウォッシュ系と比べると塩味も控えめなので、リヴァロだけで食べても楽しめます。

リヴァロは塩水で洗いながら熟成されます。

ノルマンディ地方で生産されているこのリヴァロは、ノルマンディの地酒カルヴァドスと合わせると美味しさアップです!


魅力たっぷりのウォッシュ系のチーズ、いかがでしたでしょうか。お気に入りの一品を是非見つけて見てくださいね!