ブルゴーニュのチーズ・エポワス【チーズの王様】
チーズ好きには堪らない「エポワス」チーズ!
ウォッシュ系のチーズの中で最も強烈な匂いと言われているエポワスは、フランスでは「神のおみ足」、イギリスでは「豚の蹄の間」と例えられるくらいです。
匂いに関しては好き嫌いが分かれるエポワスですが、一口食べてみると一瞬で虜になるくらい凝縮されたミルキーな味わいが口の中に広がります。
目次
チーズの詳細
- 名称:エポワス(Epoisses)
- 産地:フランスのブルゴーニュ圏
- 種類:ウォッシュ
- 原料:牛
エポワスとは
エポワスとは、歴史の長いチーズで、16世紀の初めにはすでに修道院で作られていました。
このチーズの名前の由来は、フランスのブルゴーニュ地方の「エポワス村」から来ています。
チーズ好きには名の知れたエポワスですが、第一次・第二次世界大戦の影響で、エポワスを作る農家が激減し、消滅の危機に瀕したこともありました。
エポワスの独特な匂いは、製造方法にあるようです。
一般的なウォッシュ系のチーズは塩水で表面を洗っていますが、エポワスは仕上げにブルゴーニュ地方の地酒「マール・ド・ブルゴーニュ」で洗っています。
マール・ド・ブルゴーニュとは、ブルゴーニュワインの搾りかすで作った蒸留酒なので、エポワスとお酒を合わせるなら、ブルゴーニュワインが相性バッチリです!
エポワスの味わい
エポワスは、木箱に入っている状態だと、ぱっと見モンドールのようにも見えます。
同じウォッシュ系のチーズでも匂いも味わいも全く異なります。
エポワスにナイフを入れると中身はトロトロです。
私は、チーズの表皮も好きなので、オレンジ色の表皮と白くトロトロの中身を一緒にいただきます。
口に運ぶときに、エポワスの独特の強い香りがありますが、口に入れてしまうと匂いを気にする間も無く、とても濃厚でミルキーな味わいが口の中に溶け込みます。
表皮は塩分を多く含んでいますので、塩味の強いのが苦手な方はトロトロの中身だけ食べるのもありだと思います。
私も、さすがにエポワスだけを食べてるとしょっぱいのでクラッカーにつけたり、コルニッションの酸味で口をリセットしたりして食べています。
匂いがするのは表皮なので、匂いが苦手な方もスプーンで中身をすくって食べても楽しめます!
これからの時期、忘年会や新年会など多く人と食事をする機会があるかと思いますが、食卓にこのエポワスを是非!
「何この匂い」や「匂いとは反対に美味!」など、話題の一品になるのではないでしょうか!